「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」　読みました

「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」

めちゃくちゃ面白かったです。

最近ふつふつと恋愛漫画が読みたくなり手当たり次第に漫画を購読。

その途中、映画化の情報で知り、ジャニーズがBL！？というかなりミーハーな理由で釣られました。

映画は2020年公開予定とのこと。絶対見に行く。

作家が水城せとなさん（失恋ショコラティエ面白かったです）なら絵も話もそんな外れはないだろ！！即決購入。

エロだけのBLが苦手でしたがこの漫画は全然問題なく楽しめ、大当たりでした。

（1話からいきなりそういうシーンが来たので個人的にハズレかも…と思いましたが最後まですらすら読め、見事にはまりしました）

・基本BL、女の人とも普通に寝るのでそっちも許せる人じゃないときついかも

・エロありなので苦手な人は注意

・概要だけ書くとしたら正直昼ドラ

・ゲイ×ノンケ（妻有）

・世間とかを気にする系の主人公なのでその辺の葛藤が面白い

・話が面白いので男同士のエロがOKなら男の人でも楽しめると思う

・同性愛の葛藤について作者なりの考えがあって描かれているのが面白い

　（実際の同性愛の人も同じように考えるかは知らないけど）

以下、ネタバレとか読んでる人への配慮と語彙力のない感想

今ヶ瀬のビジュアルが私的にかなりピンポイント、かなりのイケメン、そこだけで大満足。水城先生の描くイケメンは本当にイケメン。

加えて一途。本当に最高すぎる。一途の男最高。ありがとうございます。

最初クールなのに振り回されていたのは今ヶ瀬だったというのももう最高。

大伴への恋をこじらせ潔く身を引くとかいっておきながら、全然できてないのがもう最高。

大伴の幸せのために女性関係に関しては身を引く覚悟ができているのも最高。

大伴と結婚するならあの女性はいいと思うとか、もうね、大伴への配慮とかそのあたりを真剣に考え行きつくとこまで行ってるのが最高。

最後の方は見事なメンヘラ男を発揮するけどそれも最高。

大伴がノンケだから女に負けるのは仕方ないけど、他の男を抱く・抱かれるのは許せないっていうのが、もう究極的すぎて最高。

今ヶ瀬は大伴から欲望・情熱を自分に向けられたい。衝動的な行動を自分に向けてほしい。それが今ヶ瀬の恋愛観。

大伴はそれまでふらふら流されるように色々な女性と浮気したり、今ヶ瀬に弄ばれていたり…本当どうしようもないナチュラルだめ男。

だめ男だけど大伴にしてみれば優しさとか、（少し違うかもしれないけど）責任取りたくないとか、問題なんか何もなかったことにしたい系の男。

そんな男が今ヶ瀬を欲するタクシーシーンが最高。

今ヶ瀬と離れて2か月たったが女（夏生）とは別れていない。

そこまでは嫉妬隠す感じがいっぱいいっぱいなのに、

今ヶ瀬が唯一置いて行った煙草の吸い殻を捨てられない。それを聞いた瞬間からの展開が最高。

もうね、ずっと冷静だった今ヶ瀬も取り乱すわけですよ。

大伴にしたら何で捨てられなかったのかわからない。

むしろ捨てれなかったのきもいよな…みたいなところも好き。

それから、大伴がはっきりと今ヶ瀬に今の男と別れてから俺とキスしろ。っていうシーンがね…やばい。

今ヶ瀬も覚悟を決めてその場で別れの電話をし始める。

本命は大伴だから他の男との関係の清算なんて覚悟も必要ないんだろうけどね…。

そこからの流れる展開が本当よかった。

恋愛と性ってどうしても切り離せないよなぁと改めて感じました。

ほぼ「窮鼠はチーズの夢を見る」の感想しか書いてないけど疲れたのでここまでで。

「俎上の鯉は二度跳ねる」で大伴が最終的には超絶男前メンタルになっていたことも、今ヶ瀬のこじらせメンヘラ具合も元気があればまた書ければいいなと思ってます…。